写真同じです
二人とも日本に興味が有り勉強していて70%の日本語が理解できます。
ですから僕はブラジル語には労せず、生活には困らない程度にしか話せません。
ジャネッチが事務所に来てから3年目の頃ですから、12年前の頃でしょうか。
バイヤー州から原石を持って来て研磨したローズクォーツを見せに来ました。
案内したのは顔見知りのジェロニモ。長い間ブラジル事務所に出入りしている男です。
バイヤー州Paratinga(パラチンガ)で採れたローズクォーツを売りたいとの事でした。
バイヤー州のローズクォーツは僕が住むミナス州産出のローズクォーツより色が濃いのが特長です。
パラチンガ?ローズクォーツでは聴いた事のない産地でした。
何処で採れても天然石であれば良いのですが、
研磨屋としては産地によって信用する傾向がありますので気になります。
僕が買う気になった要因は・キズの無い事・ローズクォーツでは色がマァマァ載っている(良い)事・フォルマ(形)が多種に富んでいる事・カットがわりと正確な事です。
ビックな石が多いのも気に入りました。
約7.000カラット強のロットです。
ロット石を買う時の僕のオファー値はワン・プライスでそれ以上値を追いかけません。
売り主達は迷っていた様ですが、最終的には心を決め、僕のオファー値で売ってバイヤー州へ帰って行きました。
日本に帰国して早々鑑別機関で、透明度の高い石と低い石のソーティングメモを取りました。
結果は[僕のお勧め・1]をご覧頂けれはお解かりになりますが、
「鉱物名:天然クォーツ 宝石名:ローズクォーツ」で出ています。
なんとも言えない味を持ったローズクォーツです。
写真撮りして明るさの処理をしている内に気が付きました。
なんと形容したら良いのでしょう。
風味のあると言うか、強いて形容するなら[お色気]の艶(つや)のあるローズクォーツです。
そのムーンストーンの様な妖しげな輝きに魅了されて7.000カラット強ものロット石を買ってしまった時の気持ちが解りました。